仕事疲れにそうめんチャンプルー

今週のお題「そうめん」

 

小学生の頃、夏のお昼ご飯の定番は、そうめんだった。

食後に冷えたスイカを食べると、まさに夏という感じ。

 

実家では、素麺には定番の薬味(ネギやミョウガ)の他、

きゅうりやハムの千切り、錦糸卵なども一緒に食べた。

食べ終わる頃には、氷でめんつゆが薄くなっていたのも懐かしい。

 

社会人になって実家を出て一人暮らしを始めてからは、

殆どそうめんを食べる機会は無かった。

薬味を揃えるのが面倒だったのだろうな。

 

唯一食べていたのは、そうめんチャンプルー。

 

仕事帰り(特に金曜日)に立ち寄る、

おばあちゃんが一人で切り盛りしている

居酒屋(小料理屋?)の定番メニューだったのだ。

 

麺を焦がした感じや、ニンニクの香りが無性に食欲をそそる。

 

季節を問わず金曜日の夜に頂くそうめんチャンプルーは

アルコールの効果も相まって(笑)、

1週間の仕事の疲れを忘れさせてくれた。

 

結婚してその街から離れた今、そうめんは夏の風物詩に戻った。

実家で食べたような具のそうめんを食べる。

時には、夫の実家の定番である、天ぷらも添えることがある。

 

時々不意に、そうめんチャンプルーを食べたくなる時がある。

 

以前、似せて作ろうと何度かチャレンジしたが、

どうしても同じような食感や味にはならなかった。

 

そして今はもう、その居酒屋のおばあちゃんが作ってくれた

そうめんチャンプルーの味をはっきりとは思い出せなくなってしまった。

 

思い出せるのは、フライパンに押し付けてつけた麺の焦げ目と

ニンニクの香り。

 

いつかもう一度食べたいな。